滋賀県立大学人間看護学部 成人看護領域

成人看護領域について

健康問題を抱えながら生きる「成人」とその家族に対する看護について学びます。
成人看護領域は、クリティカルケア領域・クロニックケア領域・エンドオブライフケア領域の3領域からなります。
クリティカルケア領域では、手術を受ける人の回復・治癒過程を支えるための援助方法を学習します。
クロニックケア領域では、慢性的な健康障害にある人の病いとともに生きることを支えるための援助方法を学習します。
エンドオブライフケア領域では、最期までその人らしく穏やかに過ごすことを支えるための援助方法を学習します。

「1型糖尿病の児童に関する知っておきたい知識と病院との連携」講演会

 片山将宏講師(慢性疾患看護専門看護師)による講演会が開催されました。
養護教諭課程の学生さんと現職の養護教諭の方々と、「1型糖尿病の児童に関する知っておきたい知識と病院との連携」というテーマで講演会&交流会をハイブリットで開催しました。
 具体的な事例を共に考えながら、1型糖尿病の児童・生徒が学校生活を過ごす時の注意点や1型糖尿病の治療の最新情報や養護教諭による低血糖時の対処方法などを共有することができました。

コロナ禍における成人クロニックケア実習

 成人クロニックケア実習では、慢性的な健康問題をもつ患者さんとその家族が退院後に地域で生活していくための関りについて学んでいます。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、1月からは学内実習に変更しました。学内実習では患者会にご協力いただき、当事者の方から退院後の生活について遠隔でお話を聴かせていただきました。

 学生からは「患者さんの退院後の生活がイメージできた」という声があり、当事者の方からは「看護学生の学びに協力が出来てよかった」といった感想を頂きました。
 今後も患者会に協力を頂きながら、当事者の方からの話が聴ける場を提供していきたいと思います。

チャプレン(病院で活動される聖職者)からWEB講義を受けました

 エンドオブライフケア実習では、看護師だけではなく専門性の異なる職種が互いに協力しながら患者さんを支える「多職種連携」について学習しています。その一環として、病院などの施設で活動されているチャプレンの方にお話を聞かせていただきました。講義ではチャプレンご自身の体験もふまえてお話していただき、学生は終末期の患者さんやご家族が抱える苦痛・苦悩に寄り添うことの大切さ、スピリチュアルケアや患者さんのこころのケアの重要性を学ぶことができました。

コロナ禍におけるエンドオブライフケア実習

 人間看護学部では3回生の後期の実習で緩和ケア病棟に行っています。
この実習では、終末期にある人とその家族(重要他者)へのケアについて学んでいます。
 1月に入り新型コロナウイルス感染症の影響を受け、病院実習から学内実習に変更しました。
学内実習では、病院の指導者にもご協力いただき、遠隔での講義やロールプレイを実施しました。また、終末期の患者さんの苦痛・苦悩に配慮しながら全身状態を観察する実践演習を行いました。

全身状態を観察

全身状態を観察

全身状態の観察では、患者役の人とのコミュニケーションする中で全身状態の観察と患者さんが抱える苦悩を知り患者さんへの対応の難しさや、遠隔で参加していた指導者からの助言により、自身の言動に対する気づきが得られました。

遠隔で指導者に報告

遠隔で指導者に報告

遠隔で指導者に報告することにより、現場と同じような緊張感があり、1人ひとり直接助言をいただき、学生の充実した学びに繋がりました。

実習最終日の全体カンファレンス

実習最終日の全体カンファレンス

実習最終日には、学生同士が自由に実習での学びを発表していました。 遠隔で指導者から助言をいただいたことで臨地実習同様の学びを得る機会になりました。

 学生からは「病院には行けなかったが、事例や現場の看護師さんの話を聞いて、様々な視点から終末期の患者さんの特徴を捉え看護を展開することができた」といった意見もあり、コロナ禍で病院に行くことができない状況でも現場の雰囲気を知る機会になったようでした。
 今後も新型コロナウイルス感染症の動向に応じて学び続ける環境を提供し、基本的な看護実践能力の修得を目指し支援を続けていきたいと思います。

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